ファインマン物理学第1巻 力学

ファインマン物理学について

ファインマン物理学 そのⅠ力学(全5巻 ファインマン口述,レートン他 著,坪井忠二 翻訳, 岩波書店)

・著者はノーベル賞受賞者で (日本で2番目にノーベル賞:物理学を受賞された)朝永振一郎博士と同じ年に受賞された。

・ファインマン先生のエッセイ“ご冗談でしょう、ファインマン先生”は日本でもベストセラーとなり、学者らしくない気さくさやユーモアは学生・同僚に深く愛され、実に人間らしい人であった。
日本人に最も愛された学者の一人でした。(比較出来るのはアインシュタイン博士のみ)

・マンハッタン計画に協力していたとき、愛妻アイリーンを娶った。
彼女が死んだときの記述はホント泣かせられます。

・米国とソ連が冷戦していた当時、ソ連を代表する大物理学者であったランダウ教授が、“ソ連の物理学はファインマンの分だけ米国に負けている。” と言わせた大物理学者だったファインマン先生・・・
大学院生の時代に原爆開発のマンハッタン計画に深く関わり、科学の悪魔的なところを骨の髄から感じている人でもあった。

・本書も大学初年級向けの物理学入門書だが、一見平易な記述の奥に、深遠な物理学の考え方が隠されている。
本書も上述のソフト(Excel, Mathematica )を援用し、第1巻だけでも完全理解出来ることのメリットは測り知れないものがある。

・本書は教科書ではありません。副読本、または参考書とすべきでしょう。
教科書としては(バークレー物理学コース:力学)をお薦めします。
(高校生でもわかる数値計算による運動方程式の解法:バネの振動方程式 $\displaystyle \frac{dv_{x}}{dt} \left[ = \displaystyle \frac{dx^{2}}{dt^{2}} \right] = -x$ の数値解法)

・解析解: $x = \cos \theta $ を理解するのは困難だが、数値解法は高校生でも理解可能であり、実際に表計算ソフトExcel を使えば解くことができる。
他にも惑星の運行軌跡の数値解法事例も上記本に掲載されており、大変味わい深いものがある。